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7月15日~7月23日(日)、鹿児島県佐多岬を出発し、北海道宗谷岬を目指すツーリングラリーイベント「POLE to POLE」が開催された。9日間にも及ぶ壮大な行程をダイジェストでお届けしよう。
【7月19日(水)】
知られざる東山道を走る第4区
スタート:山中湖交流プラザ きらら
ゴール:Roots猪苗代
天候:晴れのち曇り
スタート台数:47台
区間ゴール者数:6名
4区のテーマにある「東山道」とは、近畿地方から本州内陸の山々を抜けて陸奥・出羽に至ったとされる官道のこと。朝から天気に恵まれ、富士山の雄大な姿がくっきりと視認できる絶好のスタート日和。風間深志曰く「スタート会場が、まるでキリマンジャロを望むタンザニアの草原のようだ」とのこと。この日のゴール会場は旧山潟小学校の校舎を改装したキャンプ施設。公式ミーティングには50名が参加し、Roots猪苗代を開設した長谷川 真児 氏のほか、ミーティングの開催に協力してくれた新国伸一 氏や五十嵐博之 氏が「自然から学ぶ暮らしの在り方」について講演してくれました。
【7月20日(木)】
智恵子抄、文学と芸術の第5区
スタート:Roots猪苗代
ゴール:十和田湖畔 休屋 芝生広場
天候:曇り
スタート台数:46台
区間ゴール者数:3名
猪苗代湖を出て十和田湖へ。この区間のテーマに「智恵子抄」とは、詩人であり彫刻家でもあった高村光太郎が妻・智恵子の死後、共に過ごした日々を述懐して綴った詩集のことです。洋画家や紙絵作家として活躍した智恵子の故郷は現在の二本松市。智恵子抄の中にも智恵子が安達太良山やその周辺の豊かな自然を思う一節があります。また、この日のゴール会場にほど近い御前ヶ浜には高村が手掛けた「乙女の像」が建立されています。公式ミーティングには50名が参加。風間深志も出場した87年のファラオラリーを走った横浜慎一氏をゲストに迎え、当時の懐かしい映像を見ながら風間深志と冒険トークを繰り広げました。
【7月21日(金)】
ギョギョッと巡る青森の第6区
スタート:十和田湖畔休屋 芝生広場
ゴール:大間崎
天候:晴れ
スタート台数:51台
区間ゴール者数:8名
この日は本マグロの一本釣りで知られる本州最北端の地、大間崎を目指す旅。大間崎から函館へ渡るフェリーは乗船人数が限られているため、一部の参加ライダーは青森港から渡道しています。距離が約200㎞と短く、フェリーの乗船時間までに比較的ゆとりがあるので、乗船を前に地元の海の幸を堪能したライダーも多かったようです。
【7月22日(土)】
北の恵み酪農王国の第7区
スタート:若松南ふ頭荷さばき地
天候:晴れ
スタート台数:64台
第7区間は、函館を起点に二日間で650㎞以上を走って最終ゴール地の宗谷岬を目指す。西日本では気温35℃以上とう猛暑に泣かされましたが、函館の朝は20℃前後の過ごしやすい気候。コーヒーサービスもいつも以上の人気でした。スタート会場はJR函館駅や函館朝市のすぐ近くという好立地。ライダー達はかつて青森~函館間を結んでいた青函連絡船 摩周丸に見送られ、北の大地の旅をスタートしました。
【7月23日(日)】
北の恵み酪農王国の第7区
ゴール:宗谷岬公園駐車場
天候:晴れ
ゴール台数:110台(全区間参加・区間参加合計)
日本縦断をテーマにした壮大なツーリングラリーもついに最終日。8日間に及ぶ旅は日本本土最北端宗谷岬でゴールを迎えました。過酷な日々を乗り越えてきたからこそ、ゴールへ辿り着いたときの感激も格別。誰もがバイクツーリングの本質的な面白さ、醍醐味を改めて感じたのではないでしょうか。ゴール後は兜沼キャンプ場で祝賀パーティーを開催。最後は長い時間と距離を共有したイベントスタッフ・参加ライダーが一緒になってジンギスカンで盛り上がりました。
翌日は朝から土砂降りの雨となりましたが、開催式を開催。
参加ライダーはそれぞれの栄光を胸に、日常へと戻っていきました。
エントリーいただいた皆様、POLE to POLEの開催にご協力いただいたすべての方々に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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