琵琶湖と女性ライダーがつくる素晴らしい体験
「MOTHER LAKE RALLY2023」が開催されました!
7月16日(日)~17日(月・祝)、女性ライダー限定のツーリングラリーイベント「MOTHER LAKE RALLY 2023」を開催しました。舞台となったのは日本最大の淡水湖である琵琶湖。近畿地方の暮らしを支える豊かな水源であり、約400万年の歴史をもつ古代湖でもあることから、滋賀県では「母なる湖」すなわちマザーレイクとも呼ばれています。
女性ライダーだけを対象にしたツーリングラリーイベントというのは、おそらく日本では過去に例がないと思います。なぜなら参加者1万人以上を誇るSSTRにおいても女性ライダーの比率というのは8~10パーセントほどと、絶対的に少ないからです。それでも、JRFはオートバイを「文化」として一般社会に広く認知してもらえるようになるためには女性ライダーの躍進が不可欠だと考えています。バイクツーリングが限られた人だけが楽しめるマニアックな趣味ではなく、老若男女問わず楽しめる社会に‟開けた“趣味であることの証として、女性ライダーにもっともっと活躍してもらいたいのです。
とりあえず第一回目の開催はニーズを探るテストということで、エントリーの受付期間も2週間しか設けなかったのですが、いざ蓋を開けてみると予測を上回る169名もの方々にお申込をいただきました。
スタート会場に集まる女性ライダーの愛車たち。スーパーカブからインディアン、さらには80年代の旧車まで、その車種はじつに多彩です。
スタートイベントには16日、17日とも約90名が参加。本イベントはスタンプラリーを通じて琵琶湖の旅を楽しんでもらうだけではなく、女性ライダー同士の交流も隠れたテーマです。そして当日のスタート会場はまさにその通りの和気あいあいとしたムードのなか、あちこちで会話や写真撮影を楽しむ様子がうかがえました。
女性らしさ、と言っては語弊があるかもしれませんが、こうした社交的な雰囲気が自然と形成されるのは、女性のもつ素晴らしい特性であると感じずにはいられませんでした。
受付開始からスタート開始まで空き時間があったのは、参加者同士で交流していただこうという主催者の密かな試みでした。
日中は気温35度という想定を超えた猛暑となり、スタッフは気をもみながら帰りを待っていたのですが、汗だくでゴールへやってきた皆さんが口々に「楽しかった」と笑顔でおっしゃってくれたので、涙が出そうなほどありがたかったです。過酷な暑さも琵琶湖の風土として受け入れ、ツーリングラリーを積極的に楽しもうという、その前向きな姿勢に大いに感激しました。オートバイという乗り物を通して感受するあらゆる「体験」に価値を見出すことこそ、ツーリングライダーの心意気であり、本質と思いますが、そこには女性も男性も関係ありませんね。